アタマコビト

頭の中に住んでいる小人、アタマコビトたちは、あなたに色んなことを語りかけてくる。

 

うれしいコビトは「うれしい」

かなしいコビトは「かなしい」

 

好きコビトは「好き」

嫌いコビトは「嫌い」

 

正しいコビトは「正しい」

間違っているコビトは「間違っている」

 

 

ある人は知らず知らずにアタマコビトに言われるとおりにしている。

好きなことだけやる。嫌いなことはやらない。

正しいことをやるべきだ。間違っていることをやってはならない。

 

ある人は知らず知らずにアタマコビトをひいきする。

かなしんではならない。

うれしいコビトはいいけれど、かなしいコビトはダメだ。

嫌ってはならない。

好きコビトはいいけれど、嫌いコビトはダメだ。

 

あるとき、アタマコビトに出会った人がいる。

君たちだったのか、私に世界を教えてくれていたのは。

うれしいコビトがいるから、うれしさがある。

かなしいコビトがいるから、かなしさがある。

・・・

 

そしてまた、アタマコビトたちは語り続ける。

いつもは気づかない。

耳をすませば聞こえる。

たいせつなアタマコビトたちの声。

 

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解説

 

我々が知覚する感情や思考は自動的に発生するものであり、直接コントロールすることはできない。

それを平易に説明するにはどうすればいいか?

そこで「頭の中には小人が居る」というたとえ話を考えた。

検索したら似た考え方の法話があり、ニューラルネットワークのことを小人と呼んでいてなるほどと思った。

 

脳の中の小人たち

http://www.gujo-tv.ne.jp/~tyouzenji/nounonakanokobito.htm アーカイブ